ほよよんタイワン        ~きまま台湾・街散策~

ヤフーブログからお引越し。タイワン在住15年、中国語も話せなければ友達もいない住み始めの頃から、前向きに明るくほよよんと暮らせたのはタイワンの方のおかげ♪そんなタイワンへの感謝ブログデス^^、住んでる目線ならではの、詳しいタイワンの情報をご紹介♪

夜市や路上で10元のガムを売るおじいちゃんのはなし。

 
 
         夜市や路上で10元や30元でティッシュやガムを売るおじいちゃんやおばあちゃん。
 
                            身体障害者の方。
                           
                             ご存知ですか?
 
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話はさかのぼり。
 
住み始めて数年たったころ。
忠孝復興駅や中山駅付近など、多くの買い物客やランチ客で賑わう路上に、地面にうっぷせ頭だけを気が狂ったようにぶんぶん振る、肌が黒くすすけたおじさんがいました。
前には何枚かのコインが入った洗面器。
ランチを楽しむタイワンの、少し裕福そうな心優しきおばちゃんたちはこぞってその洗面器にコインを入れていきます。
 
しばらくすると、そのおっちゃん。
むくっ!と起き上がって。
ポケットから真新しいタバコを取り出し、ぷはあ~っと・・・・・。
 
 
 
??????
 
 
 
次に見かけた時も、またしばらくお金がたまるとむくむくむく、と起き上がり。
今度は真新しいペットボトルのお茶をぷしゅっ。
 
 
 
!!!!!!
 
 
 
全く悪びれた様子もなく。しかも堂々
さらにその当時、とっても似た芸風のおっちゃんも2~3人実在していたのです。
 
その頃のニュースでは、そのテで路上でお金を集める人間が、なんでも中国大陸から出稼ぎに来ているとか。
しかもその人はそのお金で田舎で家を建てた、と!
 
 
心優しきタイワン人をだますとはなんてことを!と、憤慨した私に、タイワン人の友人がひとこと。
 
 
 
「うふふ、どうして怒るの?それがその人の仕事なのよと・・・・・・。
 
 
 
まともに就職することが出来ず。
小吃店や屋台も持つ才能もなく。
運転免許もタクシー運ちゃんも出来ない。
だから仕方なく人より低く頭を下げてお金をもらう、それが仕事ということ?????
 
 
 
 
・・・・・・・そう思えば確かにアタマに来ない。
 
 
 
 
暑い路上で逆にご苦労様なお仕事というワケで。
でも。
日本だとそれはやっぱり通用していません。
日本は、自分にも厳しいけれど他人にもとっても厳しい国。
自分のミスもアウトなら相手のミスもまたアウト。
(とってもストレスフルー!笑。)
 
 
ぶんぶんアタマを振ったとしても。
 
 
「そんなことでカネ取ろうとするなんてなんてヤツだ!」
「なんていい加減な!」
「なんて堕落した!」
「やっぱり詐欺?!」
 
 
 
・・・・・・と、話は戻って。
 
 
 
先日の夜市で、太ったタイワンの人が多い中、そのおじいちゃんはとっても痩せていました。
細く年老いた体で少しのガムやティッシュを売って歩いています。
日本だとそういった人からモノを買う人は衛生的な面からみてもとてもとても少ないだろうと思うのですが、私もここに住み始めてからは買うようになりました。
この日もおじいちゃんを見かけたので近寄ろうとすると、反対側車線に渡られてしまい。
人ごみを分けながら私も反対側へ渡ると、またおじいちゃん、反対側へ戻っていて。
そんな行き来をしている中。
 
 
みんなどんどん買って行きました。
しかも今度はおばちゃんではなく、驚いたのが20代前後の学生ちゃん。
しかも圧倒的に男の子。
住み慣れた今でも私は一瞬躊躇してしまうのですが、見ていると前から来るおじいちゃんに迷うことなく、
 
「あ、はいはいガムね。はい10元。」
 
そして。
 
嬉しそうなおじいちゃん。
 
 
 
 
そんなおじいちゃんの痩せた体を見て悲しくなることよりも。
 
 
 
路上に洗面器を置くことを仕事と考えられる大きさ。
老いたおじいちゃんに目を留める、余裕ややさしなのない日本の同じ年頃のにいさんたち。
そして、その国民性。
 
 
 
 
そんなことに悲しくなる、おじいちゃんのガムでした・・・・・・。
 
 
 
 
ほよよんのんびり
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